a day

ハローでグッバイな

○か×か

採点バイトをやっていた。夏休みの在宅ワークはむつかしい。
子供の相手をしていてもつい、こんなことやってる場合じゃないのでは?って思ってしまう。
夜中ちょっとムリして一気に仕上げた。

国語を採点していると、ときどき、これも正解なんじゃないかと思う答案に出会う。
主人公の性格を選びなさい。とか、この時の気持ちをまとめなさい、とか。
もちろん○の回答は決まっていて、記述問題だとこの3つの要素を抑えたものが正解、とかそういう風だ。
だいたいはその採点基準にあてはまる。できる人はちゃんとできてる。読めてない人は要素をおさえられていない。
だけど、たま〜にだけど、なるほど、そういう風にも読めるよねっていう、正解の横をすりぬけるような回答に出会う。
感心はするけど、×なんだよね。複雑に思いながらも×をつける。

結局、読解力とかいっても、テクニックなんだよね。
ここを書けば正解でしょ、7文字だからここでしょう、みたいな。
テクニックを知ってる人には、文章にばんばんフラグが立ってるように見える。
本を読んでどう感じるかはその人の自由だし、作者がどう考えて書いたのかなんてわかるわけない。
だけど答えはひとつ。割り切ってテクニックを磨いた人が、いい点数を取れるということだ。

息子が大きくなって、「国語なんてどれが正解かわからんじゃん!」とか言い出したら、言ってやろうと思う。
芸術鑑賞と受験勉強は別のシステムなんだよと。