a day

ハローでグッバイな

ライフ 〜いのちをつなぐ物語〜

映画「ライフ〜いのちをつなぐ物語〜」を見にいった。
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なぜか息子が突然、見に行きたい!と強く言ったのだ。
こういうのは興味があるときが連れていく時なのかなと思い、わたしも少し興味があって、行ってみました。

日曜日だったこともあって、すっごい人でした。ほとんど埋まってました。
ここまでとは思わなくてほんとビックリ。
小学生くらいの子供連れ、年配の夫婦が多かったかな。

以下感想です。未見の方、ネタバレちゅういです。


総合的には。ひねくれものには向かないかな、って感じです。ええ、わたし、ひねくれものです。

すごいんですよ。すごいんです。
映像すごかったです。総制作費35億円、撮影日数3000日は伊達じゃないです。
とにかく「どこからどうやって撮ったの?」につきます。
人間の存在を感じさせません。口を開けてみちゃいます。
これは絶対にテレビではなく、映画館で見るべき映像です。
世界のさまざまな動物の、生きる術や、生き様が垣間見れます。
場所もすごいです。ジャングルの中や、水の中、切り立った崖の上、素晴らしい景色がうつります。
いろんなエピソードの中では、わたしは崖の上のアイベックス(鹿)の子供が、キツネに追われるところが印象に残りました。
あと海の上の鳥からも、下のカジキたちからも狙われるイワシ(?)の群れ。本当にそんなシーンが現実にあるのかと思うくらい圧倒的でした。

だけど。だけど。だけど。
どう考えてもナレーションが押しつけがましすぎる!答えを簡単に出しすぎる!
あれでは感じる暇もない。
ただでさえ教育的な内容なんだから、できれば少し、反対側に振るくらいでちょうどいいと思うのに。
視聴覚室で見てるんじゃないんだから。

その「答え」らしきものも、わたしは微妙に納得がいかなくて。
世界にはいろんな動物が生きている。それはそう。
いろんな知恵を持って、人間の想像を超えた生き様がある。それもわかる。
そして、人間も同じ地球の中で同じように生きる、その中の一部。なんら他の生き物と変わらない、ってな感じに持ってくんだけど。
ほんとうにそうかなって。
だってこの映画の映像撮影して、見て楽しんでるのは人間なんだもん。
他の動物そんなことしないよね。世界の動物のことなんて何も知らないでただ、生きてる。
なんかそこらへんがね、むずむずしました。

あとね、ホントのところを言えば、「スゴイ」も連続で続くと麻痺してくるんです。
麻痺した結果か、息子は終わりごろは夢の中でした。
でも、いろんな意味で見て損したとは思いませんでした。理屈ではなく映像が、心の中に焼きついているので。