おおきなかぶ、むずかしいアボカド
今週のお題「おすすめの本」
本も自分の気分に合うかどうかで、楽しく読めたり途中で投げ出しちゃったりする。最近ぴったり合って楽しく読めたのがこれ。
- 作者: 村上春樹,大橋 歩 画
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: ハードカバー
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わたしは実家に帰る長い電車の中で読んだのですが、ゴトゴト揺れる電車とゆったり過ぎる時間とあいまって、とても良かったです。
なんていうか、さくさくとビスケットを食べるみたいに、ただ文章を楽しめました。何が残るというわけではないけど頬のゆるむ時間でした。ごちゃごちゃしてた頭をときほぐしてくれる感じ。
挿絵と装丁が素敵なので、買って持ってるだけで豊かな気持ちになれるのもいい所。
こんな風に、さらりと、小粋に、でも人を惹きつける文章を書けたらいいだろうなぁって思います。
村上さんは前書きで、自分は小説家なのでエッセイは「ビール会社の作るウーロン茶みたいなもの」だと言ってます。でもいったんウーロン茶を作るからには日本でいちばんおいしいウーロン茶を目指して作る気構えだ、と。
ね、小粋だよね。