a day

ハローでグッバイな

ステキな金縛り


見に行ってきました!

以下感想です。未見の方、ネタバレご注意ください。


面白かった。そりゃあ三谷さんだもん。面白いです。好みとか出来映えは違えど、面白くない作品見たことないですもん。そこらへんの安心があるから、最初からワクワクしながら見れる。

ディズニー映画のようなタイトルバックから始まって、あちらの世界へいざなわれる感じがした。緻密に組み立てられた、作り物の中に。

会場のあちこちから、クスクス笑いが漏れる。これくらいでは笑わないぞと思って見ていると、それがボディブローのように効いてきて、ある時、どっとはじける。声を出して笑わずにはいられなくなる。そしたらもう、箸が転げても笑えてしまう。よくできてる。

相変わらず目も眩むようなキャスト。
阿部さんと中井さんがすごく良かった。阿部さんの潤った声とスマートさとおかしさ。中井さんの、ちょっとイヤらしい感じと人の良さ。役者さんもあて書きもすごい。
中井さんがピンポン玉口から出すところは爆笑してしまった。
主演の深津さんの普通っぽさ良かった。上の写真がまさにそうなんだけど、法廷の机に腕かけて見上げるとこ、可愛かった。
西田さんはさすがとしか言いようなくて。抑えた演技が、役の奇抜さを忘れさせてくれた。
小日向さんの不気味さが、意外で素敵だった。

ちょっとアレだったなってところをあげるなら、阿部さん死んじゃったとこが、ウソん!?って感じだったのと、くさなぎさんがお父さんなのは、ちょっと軽い気がした。お父さんと有名弁護士の説得力が少し足りない。名前がパッと出てこないくらいの俳優さんの方がよかったんじゃないかな。
盛り込みすぎて、ちょっと長い。きっと三谷さんは欲張りなんだな。

でも、他の誰にもできない映画。贅沢でファンタジックで。笑えるってしあわせだ。
ラストの曲がすごく良かった。

♪Once in a blue moon
♪何かが起こる

この映画を見たあとの「何かが起こる」は、とてもステキな言葉に思えた。