a day

ハローでグッバイな

黄金の葉


きいろくなったイチョウが好きです。
なんでかわからないけど見てるとキュンとするんです。
イチョウ並木は青春の香りがするし、ポツンと1本すっと立っている木は、清清しくてけなげだ。
びっしりと落ちた葉っぱさえ、キラキラしている。
よく晴れた青い空ならなお良い。もし天使が降りくるとしたらこの木な気がする。

夫にそんなことを熱く言ってみたけれど、「別に…?」と心底不思議そうなお答え。
あれ…。わたしだけでしょうか、イチョウ萌え…(笑)

ついでに言うと銀杏も好きです。
小さい頃におじいちゃんと銀杏を拾った。
たくさんたくさん拾って。
その後おじいちゃんがお風呂場で、ビニールに入れた銀杏をぎゅっぎゅと足で踏んでいた。銀杏の皮をむくために。独特のにおいが漂っていた。
やたらと大変そうなその作業は、今でもすごく鮮明に記憶に残っている。
銀杏といったらその光景が目に浮かぶくらいに。
あの小さな実を食べるためには、そんな工程が必要なんだ…って衝撃だったんだと思う。
こういう体験を子供に残せるおじいちゃんは、ステキだったなと今にして思います。

ああ、銀杏食べたくなってきた。
茶碗蒸しに入ってるちょっぴりのやつじゃなくて、殻ごと炒った銀杏を歯でかりっと割ってリスのように黙々と食べたい。
どんな食べ物だってそうなんだけど、こと銀杏は銀杏しかない味がするよなぁ。