a day

ハローでグッバイな

源氏物語 千年の謎

観に行ってみました。

以下、感想です。
ネタバレはそんなにしてないと思うけれど、ダメな方はご注意ください。

う〜〜〜〜〜〜ん。
観終わったあと、友だちとこういう感じで唸りました。
なんかね…微妙なんですよね。少なくともスッキリ良かった!とは言えませんでした。かといって、観て損した!って思うほどダメでもなかった。

紫式部と道長のいる現実の世界と源氏物語のお話の世界と、それが交錯するかのように交互に出てくる。
それがどっちも似ているので、ん?これはどっちだ?とか混乱するときもあった。
だけど、これは現実と物語との境界がだんだん混ざっていくって感じで悪くなかった。夢かうつつかみたいな。そういうのもテーマのひとつだったように思えた。
けど!な〜んか長かった。長く感じた。描き方が単調なのかな。心地よい音楽とあいまってまぶたが閉じてくるのを手をつねって引き戻した。かと思えば、突然のラブシーンや突然のオカルトが放り込まれる。どうしたどうした?ってついていけなくる瞬間があった。展開が、たぶんちょっと強引。
光源氏は、かなり生真面目な印象。生真面目で弱い。わりに普通の人に見えた。道長と光源氏を重ねているわりに、生田くんと東さん、まとう雰囲気が全然違ったけどなぁ…。
安倍晴明、良かったと思う。窪塚さんだったんだ…とビックリ。彼が出てくるシーンは好きだった。

全体的に、平安時代の雰囲気は楽しめました。
床を歩くときの絹ずれの音や、着物のお洒落。御簾越しに会話するってこんな風に見えるんだ〜、とか。
女性陣を見ているといろんな顔がいるなぁと思った。髪形も服も同じ形だと顔立ちがいっそう際立つものだね。
あと、昔の楽しみって、随分とゆったりしていて、リアルな感覚を大事にしていたんだなと観てて思いました。
音や声、季節や、感触。比べると今は、楽しみも脳内で完結していることが多かったりするなぁと。
物語とはずれたところで、いろいろ感じることがありました。たぶんそういうところにはこだわって作られていたのかなと。
ラストのセリフもいいなと思った。ここでは書かないけれど、なるほどなと思った。

う〜〜〜んではあったけど、充分楽しみました。「★★★☆☆」こんな感じ。

(※あくまで個人的な感想です。)