a day

ハローでグッバイな

今週のお題、「夢」を見て思い出したことがあったのだけど、なぁんだ、お題は寝ているときに見る夢のことか。
わたしが今書きたいのは、起きてる時の夢の方。

子供って「将来の夢」について聞かれることが多いんですね。幼稚園の自己紹介で聞かれたり、七夕のたんざくに書かされたり。
そうなると、息子は無邪気に聞いてくるんですよ。わたしに。
「ママは子供のころ、何になりたかったの?」と。

何にもなっていないわたしとしてはですね。イタイ質問だ。
もし子供のころの夢が「およめさん」とか「おかあさん」とかだったら、叶っていることになるから胸をはっていえるなぁと思うんだけども、
子供のころのわたしは1度もそんな夢を抱いたことはなくて。
むしろそれは夢じゃないじゃん、くらい思ってた気がする^^;

じゃあ何になりたかったのかなぁと思い返しても、あんまりこれといった強い思いを思い出せない。
小学校一年生の時の作文には、「先生になりたい、黒板を自由に使ってみたいから」みたいなことを書いた覚えはある。
だけどそれも聞かれたから強いていえば、くらいのところが既にあって。
高学年になるころには、「先生」の存在にもいろいろ失望していたり、その仕事の大変さも知ってしまい、絶対になりたくない職業ナンバー1くらいになっていた。

そこからはといえば、特に夢を持つこともなかった。
目の前のテストや受験やそういったことに目隠しされて、遠くを見ることもなく。
次は恋愛だ部活だって、楽しいことに夢中になって。
流れるままに就職すればしたで、日々がせいいっぱいすぎて。
気づけば、今。って感じだろうか。
そうか、そんな強い思いがなかったから、何にもなってないのかなぁとちょっと気づかされてしまった。

けど、息子の質問には、何か答えなくちゃいけない。
「子供の頃は、先生になりたいって思っていたよ」
なんでならなかったのかと聞かれたら、なんて答えよう……と思いながら言ってみた。そしたら息子は意外なことを言った。

「そっか!ママ、夢かなったんだね」
「……え??」
「だって、てんさくの先生じゃん」

そっかぁって、顔見合わせて笑った。
ほんとは全然そんなことない、いいように使われているただのバイトだけど、そういわれたら少しだけ、そうか。
なんだかね、不思議と嬉しくなった。バラッバラな今までだと思ってたけど、繋がってることちょこっとあったなぁって。
ありがと、と思った。