a day

ハローでグッバイな

刻一刻と

3歳のときに、サンタさんが持ってきたおままごとセット。
さすがにもう遊ばなくなったね、って。
気に入っていたけれど、せまい家に置き場所も取るし、ホコリもかぶる。
こころよくもらってくれる人がいたので、あげることにした。
ああよかった、すっきりするなぁと思っていたのだ。
だけど、いっこいっこ綺麗に拭いていたら、急にすこし寂しくなって、写真に撮った。

こころなしか、写真までがセンチメンタル(笑)
マジックテープでくっついたレモンをプラスチックの包丁で切って、お鍋でジュージュー焼いて、オーブンがチーンって言って、それだけで楽しかったんだもんねぇ。
早いなー。いろんなことが。

ひとりっこというのは、いつもどこかにこれでいいんだろうかという思いがつきまとう。
ひとりだけしか使っていないキレイなオモチャ、すぐに小さくなる服。
ふたりいれば違うだろうか。ふたりいれば納得で、もういいわ充分だわと思えるんだろうか、とかなんとなく。
深刻ではない、だけどゆらり。

□ □

秋の夕暮れはほんとうに華やか。ショーみたい。
赤の色に圧倒されるし、雲は立体的。
凄みまでも写真に撮れたらいいのに、と思う。
これがこっくりと寂しげになるまで、もうすこしの間だろうか。