a day

ハローでグッバイな

同じ川のほとり

最悪なここ数日だった。
木曜から熱が出て、39度5分まで上がった。その後下がったけど、微熱がずっと続いていた。同時にひどい咳と息苦しさ。喘息も一緒にやってきた。
全く同時に添削もやってきて、いつもの倍以上の量であんぐりだった。年末の大掃除に溜まってた答案でも出てきて慌てて出す子が多かったのだろうか。
寝てたいけど寝てられないし、病院行きたいけど、時間おしい。

ぐったりしながら添削仕上げて、今日病院行った。ステロイドの点滴で、やけに元気。先生にはもっと早く来いって怒られるし…こんなことなら、早く病院行っとけばよかった。選択ミス!
皮肉なことだけど、治療を始めてからのほうが、はっきりと調子が悪い。息がくるしい。なぜなら調子の良い状態を知ってしまったから。
わたしくらいの歳になるとみんな何かしら持病を持っている。なんにもないって人のほうが少ない。

息子が、だいじょうぶ?と心配してくれる。軽いんだけどね。その直後にはテレビに夢中なんだけど。
だけどその一言に癒される。ありがとーうと言う。
心配なんて、なんなら、振りでもいいのだよ!! ことば。

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この間。FNS歌謡祭を見ていたら、懐かしい歌が出てきた。「道化師のソネット」、さだ/まさしさんの。
母が好きで、小さい頃に擦り切れたカセットテープやレコードからよく流れていた。平日の昼下がり、夕方、洗濯物をたたみながら。
当時、小さい頃は別にたいしてなんとも思っていなかったけど、大きくなるにつれて、「けっ、上手いこと歌っちゃって!」みたいな、なんかそんな反発心を持って聞いてたと思う。歌詞の巧みさとか、人生とは、みたいなものに。
わたしは今でも当時のさださんの曲はほとんど歌える。普段は思い出すこともないのだけど、流れれば歌詞を全部覚えていることに気付く。頭の奥の奥のほうに、しまいこまれている。

道化師のソネット」は特に、好きじゃなかった。だけど。今になってわかる良さもあったんだなぁと思った。

笑ってよ 君のために
笑ってよ 僕のために
きっと誰もが 同じ川のほとりを歩いている

みんな同じだよ、と言われると同じではない…と思うけど、「同じ川のほとり」はなんかいい。
川はきっと大きくて、向こう岸はよく見えなかったりするかもしれなくて。人も遠くにポツポツと。でも実は同じほとりを進んでる。少し切なくて、あらゆる人に対する愛を感じる言葉だなぁと。

だからって「けっ」が消えるわけでもないんだけど。中和を越えた何か。
こういうのも、記憶の財産なんだろうか。自分が好きだった懐かしい歌のように。