a day

ハローでグッバイな

爽やかボーイ

内職をしてた。友達の働いてる会社のお手伝いで。
化粧品のサンプルを3種類、ひたすら小袋に入れること、3000個。
こういうのも、手作業なんだなぁと驚く。なんか機械とかでガッチャンガッチャンやってそうなイメージだったけど。

いやー…、内職も大変だ〜…。甘く見てた〜。
一個一個は簡単な作業だし、ひたすら繰り返すのもきらいじゃない。だけど、気の遠くなり具合、ハンパない。
普段やってる添削だって内職の一種だけど、ちょっと疲労の種類が違ったなぁ。
なんとなく内職っていうと、家に居るから家事もできるんじゃないか、片手間にやればいいんじゃないかというイメージが、特に男の人はあると思うのだけど、
それ、間違ってる。
家に居たって家事はできないのよ。掃除するヒマあったらひとつでも多くやっとかねば!ってなるもんなのね。やってみなけりゃわからんもんだなーと思う。
安いから、簡単だから、大変じゃないってことはない。

それはさておき。
そのサンプルを入れる小さいダンボールを、自転車の後ろに20枚積んで家まで運んでたの。前には買い物した荷物、後ろにはダンボールって感じで。
そしたら強風が吹いて、ダンボールがぴゅーっと1枚飛んでいってしまって。
通りがかりの男子高校生の2人組みが、自転車を止めて拾ってくれた。
優しいなぁと、「ありがとうー」って受け取ったら、今度は別のダンボールが、車道まで飛んでいってしまって。
汚しちゃいかんから、「ぎゃー」って慌てて自転車降りて取りにいったんだけれど。

そしたら。
その間、その男の子は、わたしの荷台のダンボールを手で抑えててくれてたの!これ以上飛んでかないように。
自転車にまたがったまま、友達としゃべりながら、なにげに!
「すみません、ありがとう〜」って言ったら、「いえ、だいじょうぶっす」ってにこっと笑って、自転車でさ〜〜〜っと行っちゃった。

なにこのイイ子…!どこの子!どんな爽やかくん!
どんな家庭でどうしたら、こんな子に育つんだろう!
とちょっと感動したね。
いや〜、こんな風にね、育って欲しいもんだなって。
困ってそうだからと、とっさに気負いなく助けてあげられるのが、いいなぁと思って。
北風ピープーな寒い日に、ぽっと心があったかくなったのでした。