a day

ハローでグッバイな

ドタバタスッポン

先日、うちのトイレが詰まった。

ちょうど友達親子と約束があって、出る直前にトイレをしておこう!と思ったら、詰まった。
トイレの水が、どんどん上がっていく。

ひぇ〜〜〜〜。わぁ〜〜〜〜〜〜。

と思いながらも何もできない。溢れそう!溢れる!わたしのシタものが!恐怖!
トイレの淵ギリギリのところで水が止まり、とりあえずほっと胸をなでおろす。
友達に緊急事態である旨、説明し、待ち合わせを遅らせてもらう。
どどどどどうしよう。

トイレのブラシを奥につっこんでガシガシしてみたけど、流れる気配まったくなし!
むしろちゃぷちゃぷしちゃって、あふれそうでこわい。
スッポンが欲しいーーーー!!切実に切実に思った。
思っても出てくるわけもないので、しょうがないから買いにいくことにする。お店の開いてる時間で本当に良かった。

自転車をジャスコまで走らせ、「スッポン…スッポン…どこ?」とつぶやきながら、すごい勢いで売り場を歩き、がしっとスッポンをつかみ、一直線でレジに向かう。いろいろ気にしてられないのだ。なにせ、友達を待たせている。ちなみに782円だった。
ダッシュで持ち帰り、急いで説明を読み、スッポンガッコンとしばらく格闘。
無事、無事、がぼごぼがぼごぼと流れてゆきました。心からほっとした。頼もしいスッポン。
現代の水洗トイレといえども、何もなくても詰まることもあるんだ。これが夜中にでも起こったら目も当てられない。
一家に一台スッポンは必要なんだ、この時はそう、強く思った。

***

ある日。
息子がトイレに入ってて、中からトイレットペーパーを巻く音が聞こえる。
…ガラガラガラ、ガラガラガラ、ガラガラガラッ、ガラガラガラッ
ん?!

…ガラガラガラ、ガラガラガラ、ガラガラガラ、ガラガラッ
ええっ??

バタン!とドアを開いてみると、30回くらいは巻いたであろう、もわっもわのトイレットペーパーの塊を持っている。

「おまえかっっっ〜〜〜〜〜!!!」

そりゃ詰まるわ。今まで詰まらなかったのが不思議なくらいだ。
「だって手につきそうなんだもん」とあっけらかんと言う。まったく…。何してるかわからんわ。
もちろん、よくよく言い聞かせた。

それにしてもね。トイレの詰まりを治してくれる業者さんがあるじゃないですか。
あれって実は過酷な仕事だなと気づいた。
トイレが詰まるときって、必ず誰かが何かをシタ後なんだよね…。