a day

ハローでグッバイな

あの子の気持ち

きのう、友人と夜道を歩いているときに、真横で交通事故が起こった。
バーン!!というすごい衝撃音とともに、1台の車が自転車に乗った小学生の女の子をはねた。

女の子は倒れたけど、幸いなことに、一見大きな怪我はなさそうだった。
一生懸命散らばった荷物を拾おうとしているので、手伝って道路の端に連れていった。
車に乗ってた人も、それなりにきちんとした人で、謝ってから警察を呼んでいた。
女の子が不安そうだったので、お母さんに迎えにきてもらうように電話をした。家はすぐ近くだという。

だけど。。待てど暮らせどお母さんが来ない。遅い。すっごい遅い。
警察の方が先に来ちゃって、事情徴収が始まっている。
知らない人に囲まれて、きっとぶつけた足とかも痛いだろう女の子はひどく不安そう。
だけど、「大丈夫です大丈夫です」と震える声で繰り返す。

やっと到着したお母さんは、すごく身なりをととのえて、帽子までかぶって、慌てる様子もちっともなく車でやってきた。
子供の方へはちらっと目をやっただけで声をかけることもなく、加害者の人と警察の人に「うちの子がすみません」みたいな感じで話をしている。
信号のない交差点で、その子は横断歩道を渡っていたのだから、ちっとも悪くないのに。

「すみませんでしたー」とお母さんはわたしたちにも事務的に挨拶をされたので、その場を後にした。
親子関係もいろいろあるし、目に見えるものが全てではないのはわかっている。
だけど、車にはねられて、自転車も壊れて、暗くて雨も降っているのだ。まっさきに子供に駆け寄って、大丈夫かと声をかけるのが普通じゃないのか。
1歩間違えれば、大変なことになっているのに。
なんだか……って複雑な気分になった。

ただまぁ、他人だからそういう風に思えるのかもしれない。
他人の方がよく見えていたり、優しいときって往々にしてあるし。
だけど、そこは親として大事なとこだよなぁ。。と自戒もこめて思ったのでありました。

お母さん呼んだの、あの子にとっては、おせっかいだったろうか。