夏休み始まりました
暑いと眠いのはわたしだけだろうか?
と思って検索してみたところそういう人結構居た。エアコンつけずに居たりすると、眠くて眠くてたまらなくなる。意識を失うように寝れる。
なんでそうなるかという有力な説としては、体温の急激な上昇により、体が体温を下げなければ!と思って眠らせようとする、とか。一理あるじゃないか~。
夏休みが始まったよ〜。長いよなぁ。もう始まってしまったら諦めるしかない。思えばわたしの頃の夏休みだって長くて退屈だった。それが夏休み。永遠に続きそうなものが終わる時のキラキラとした切なさ。それも夏休み。
うちの子もそうだけど、今の子供は退屈な時間って減ったよなぁと思う。何かと忙しい。何かと楽しいことを用意してもらえる。めくるめくレジャーがムリなら、ゲームやDVDで。
でも、退屈から生まれる何かってあるんじゃないかなぁと思う。頭の中を全て何かの刺激で埋めてはいけないんじゃないかと、思うのだ。退屈じゃないと見ないもの、しないこと、考えないこと、もあると思う。
こないだ絵本図書館で借りた本が面白かった。
- 作者: 灰谷健次郎,長新太
- 出版社/メーカー: のら書店
- 発売日: 1995/06
- メディア: 単行本
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4歳から8歳くらいまでの子供が書いた詩集。優秀なものを集めた、という感じはあまりしなかった。いろんなのがあってそれがおもしろかった。子供の表現ってたまにすごいなぁと思う。
たとえば、表題作。
「たいようのおなら」たいようがおならをしたのでちきゅうがふっとびましたつきもふっとんだ星もふっとんだなにもかもふっとんだでもうちゅうじんはいきていたのでおそうしきをはじめた
なんか、ユーモラスにはじまって、わーっと盛大にふっとんで、どうなるのかな?と思ったら、最後おそうしきかぁ!と。急にいそいそと、ちんまりした感じにおさまって、それが優しくって救われるなぁと思った。
たとえばもうひとつ。
「いのうえさん」ひとのこころがうつるかがみがあったらぼくがいのうえさんをすきなことがわかってしまうこまるなぁいわおくんもすきやったらどうしよう
ほんまやなぁ~って言いたくなる。いわおくんのリアル。かわいくってなんか好き。
ドキッとしたのはこれ。
「いぬ」いぬはわるいめつきはしない
しないわ~~!
「わるいめつき」っていう言葉でいろんなことを含んでる気がしてしまう。すごい言葉だなぁ。ちょっと思わず反省してしまうような。
ちょっと他者を意識したような上手なのもある。もっと思ってることそのまんまのような赤裸々なのもある。そのバランスが絶妙なものもある。すごくたくさん載っていて、だんだん子どもの世界に惹きこまれる。
「おとうさん」を書いたものがすごく多くて、おとうさんって存在は、身近な不思議であり異人であり、おもしろいものなんだろうなぁと思ったなー。
編集をしている灰谷健次郎さんはあとがきで、
子どもの詩を読んでいると、ほぐされたように気持ちが柔らかくなり、いつか平穏になっている。もっと積極的に、生きようとする力のようなものが湧いてくることさえある。
って書かれてて、ほんとにねーって思った。息子に借りてきた本だったけど、良い出会いだった。