a day

ハローでグッバイな

えっっ…!

今日は暖かくて掃除日和だった。玄関と、床、ベッド周りなどを一応大掃除っぽくやってみた。
せっせとやって、終わった後はすごい「やったった感」で満足なのだけど、夕方になってみると、そんなに綺麗になったかな?いつもと一緒じゃねぇ?って、なんかちょっぴり虚しくなるのはどうして。
掃除ってさ、汚くなるとサボってる、って気付くのだけど、綺麗になってると特別感想ってないものよね。
まぁなんにせよ、今年はこれでよしとしよう。

□ □

お休みになる前に、動物病院に行ってきた。
動物病院の先生の犬が、うちの犬と同じアジソン病だ。
以前も書いたのだけど、先生はわたしにいつも自分の犬の病気の調子を話す。
「ちょっと調子が悪い」とか「ごはんを残した」とか。
昨日はなんにも言わずに、診察をしていたので、なんだか少し気になって、
「先生のワンちゃん、調子どうですか?」と聞いてみた。はじめて。そしたら…。
「死にました」

えっ……!

である。数日前に急に調子を崩して亡くなったそうだ。
だから、何も言わなかったんだ…。同じ病気だし、デリケートな話だ。
人の死でも犬の死でもそうだけれど、人から聞く「死」にはかける言葉がない。言葉を失う。
「残念、ですね…」としか言えなかった。何が適当かわからない。

「飼ってる犬の中ではいちばんおバカでヤンチャなやつでね。朝もすぐにお世話してやらないと、バカだから、粗相するんですよ。他の犬は全くそういうのないから、今は楽になったといえば楽になったんだけど…なんかポカンとしちゃいますね。」
すごく、わかる気がする。

「まぁ、わたしにもスタッフにも、この病気のことを強烈に刷り込ませてくれましたから。そういう意味では大きな遺産を残してくれましたよ。なんでもそうだけど、本とかえらい人の話とかね、そういうのでは本当の意味では頭に入らないんですよ。体験は特別なんです。」
遺産…。だから、珍しい病気だけど、うちの犬もすぐに気付いて検査してもらえた。

他にもいろいろ、薬の話や点滴の話、この日の先生は饒舌だった。
「うっかり悲しいお知らせをしちゃってドキドキっとさせたかもしれないですけど、ちゃんとコントロールして長生きできる子もいますので。」

でも。元気だった犬が突然死に到る、やっぱりそういう病気なんだ、と実感させられた。動物病院の先生の犬なのだ。すぐに点滴でも薬でも最良の処置をできるはずの犬でも、助けられない。
そういう病気だから、仕方のない部分はあると思っている。覚悟はしておいて、変調を見逃さないようにしようと思う。